ピピちゃんのこと
ある晴れた秋の日、1羽のインコが舞い込んで来ました。
興奮してバタバタと部屋の中を飛び回るのを、布をかぶせてやっと捕まえました。
布の上から感じられるその小ささと華奢な骨格で、まだ子どもだろう、と思いました。
空いているかごに入れてゆっくり見ると、ほんとにまだ幼い子。
鼻のろうまくはうっすらと水色になり始めているのでたぶん男の子だろうとわかるけれど
まだ色淡く、チャームポイントになるはずのスロートスポットも
まだ片頬にひとつあるだけなのです。
体の色は、鮮やかなライムグリーンでした。
どれくらい放浪していたのでしょう?翼は傷み、汚れていました。
そして何を食べていたのでしょう?くちばしの先は黒くなっていました。
かごの中では落ち着かない様子で、天井をさかさまに歩き回ります。
おもちゃのはしごをくぐったりします。
やがて、入れてやった水と餌に気がつき、まず水を一口飲むと
餌箱の中にうずくまるようにして、餌を食べ始めました。
そのまま2時間も餌箱の中から出てこないのでした。
おなかいっぱいになり、落ち着いた彼は、「ピー!」とかわいい声で鳴きました。
よかった!元気なようです。
おびえる様子も、不安がる様子もないのが嬉しかったです。
その日から、仮に「ピーちゃん」と名づけた彼との暮らしと
その飼い主探しが始まりました。
2003年11月14日のことでした。